日劇3にて先週公開した「私は貝になりたい」を観てきました。
テレビ草創期に放映された不朽の名作
「私は貝になりたい」をリメイクした人間ドラマ。
赤紙の召集令状で出兵したが、戦犯となり死刑を宣告される
一人の人間を見つめながら、
戦争がもたらす不条理や哀しみを切々と描き出す。
BC級戦犯として裁かれる主人公・清水豊松を演じるのは中居正広、
その妻役の仲間由紀恵。
共演には伊武雅刀、上川隆也、石坂浩二、笑福亭鶴瓶など
豪華なキャストを揃う。
土佐・高知の港町で細々と理髪店を営む清水豊松(中居正広)は
昭和19年に招集されるが、終戦後、無事に家族のもとへ帰ってくる。
平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、
B・C級戦犯として逮捕されてしまう。
従軍中、上官に捕虜処刑を命ぜられたのだった。
拒めば自分の命がないことを占領軍による裁判でどれだけ
訴えようと聞き入れられることはなく、
判決で極めて重い絞首刑を言い渡される。
「私は貝になりたい」は1958(昭和33)年に
TBSにてフランキー堺さんの主演でテレビ放映し、
翌年には映画化もされている。
今から14年前にも所ジョージが演じていて、
今回の映画版で中居正広で3人演じている。
余談なのですが、
1958年のテレビ版と1994年のテレビ版を再放送で見たことがある。
演出方法が随所に違う。
特に1958年のドラマ版はテレビ草創期のドラマ作りが垣間見れる。
前半30分はVTRで、後半は生放送だった。
VTRは導入したばかりで、編集もできないため一発撮りで
生放送とは変わらなかった。というのVTRは非常に高価だった。
当時の大阪テレビ(のちに朝日放送へ統合)がVTR録画をしていため、TBSへ提供され、全編ノーカットで見ることができる。
TBSでは最古のVTRで大切に保存されている。
最近ではVFXの技術により映像の表現力が
格段によくなっていている。
テレビドラマ版と違ってたっぷりと時間をかけて展開していくのは
映画ならでは醍醐味ですね。
「私は貝になりたい」を何度見ても理不尽で重い映画ですね。
特に戦争を知らない世代に
B級戦犯など教科書には載らない事実を知ってもらいたい映画です。
Na'see的ナットク度(満点5点中)
★★★★
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