WMC市川妙典にて先週公開した
「誰も守ってくれない」を観て来ました。
殺人犯の妹になった少女と少女を刑事が保護するという
一般的に知られていない警察の役割と社会の理不尽さを問う
社会派ドラマ。
「踊る大捜査線」シリーズの脚本を手掛けた
君塚良一があまり知られていない警察の役割に着目し、
脚本と監督を兼ね、過熱するマスコミ報道と
容疑者家族の保護をテーマにした問題作を撮り上げた。
兄の逮捕で世間から糾弾される少女に志田未来、
彼女を守る刑事に佐藤浩市。
少年犯罪、家族の崩壊、表層しか追わないマスコミ、
歯止めのかからないネットの暴走など
現代社会の残酷ですさんだ部分がリアルに描かれる。
平凡な4人家族の船村家で、ある日、
幼い姉妹の殺害事件で未成年の容疑者が逮捕される。
その瞬間から容疑者の家族は、
マスコミや世間の目を避けるため警察の保護下に置かれ、
中学生の妹・船村沙織(志田未来)の担当は
東豊島署の刑事の勝浦(佐藤浩市)に任される。
マスコミの目、そして世間の目から守るため、
ホテル、アパート、マンションと逃避行を始めが、
マスコミの執拗な追跡に行き場を無くした。
そこで勝浦は、かつて担当した事件の被害者家族が営む
伊豆のペンションに身を寄せる。
そこへ沙織のボーイフレンドが駆けつける。
容疑者の家族を保護を描いた映画ですが、
容疑者の家族、被害者家族、警察、必要以上に追い掛けるマスコミ、
中傷するネットの書き込み、それを守る人。
それぞれの立場で、どう生きていくか考えさせられる内容でした。
容疑者家族と被害者家族、立場は違うけど、
被疑者は別として家族の心の傷は同じなんですね。
それを興味本位で追いかけるマスコミ、心ない書き込みをするネット。
影響が大きいだけに怖さを感じました。
全体的なストーリーはシリアスで
最後まで気分が重たくなることはありません。
いろんな立場で考えさせるいい作品だと思います。
Na'see的ナットク度(満点5点中)
★★★★
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