
外堀通りと永代通りが交わる呉服橋交差点。
すぐそばに大和證券の旧本社ビルがあります。
ただの一企業の本社ビルに過ぎないが、
高度経済成長の時期に映画のロケ地として使われたビルが姿を消す。



1956(昭和31)年にお堀を埋め立てできたビルで、
地上9階地下2階で浅緑色のガラス張の外観は、
戦後の復興のが残る当時としてはかなり目立ったそうです。
ハイセンスなビルだっため、映画のロケ地として使われました。
一番有名なのは東宝の植木等主演の「無責任シリーズ」です。
植木等扮するお調子者のサラリーマンが繰り出すコメディーが、
これからの日本を豊かにする活気が感じ取れる、
高度経済成長を象徴するビルでした。


旧本社の取り壊し準備が始まっています。
「無責任シリーズ」のロケで使われ、
主役の植木等やハナ肇は鬼籍に入り
高度経済成長を駆け抜けた名物ビルも消える。
また一つ昭和が遠くなったような気がする。
